「島原大変、肥後迷惑」寛政4年、島原の前山の大噴火が地震と津波を誘発し、島原の城下町は一夜にして埋没、砂漠と化した。大自然の猛威の前に崩れゆく小藩の運命と恐怖におののく藩主、武士、医師、町民の姿を、島原藩御抱えの青年医師の目を通して描いたパニック小説「島原大変」ほか、歴史小説3篇を収録。