増井徳男はあらゆる面でパイオニア精神の権化とみられがちだが、少年時代から一種の「寂しさ」を漂わせた人物だった。そのナイーヴさが人間への思いやりにみちた店作りに結実した。昭和28年11月28日日本初のスーパーマーケットがオープンした。