本書は、日本の職場における労働が効率至上主義的に編成され、いかに過密と緊張の労働が日常化して労働者を苦しめているか、その仕組みを実態分析にもとづいて解明しようとしたものである。過密と緊張の労働から労働者の健康を守るために、こうした働かせ方をいかに規制すべきか、さらに、あるべき人間労働の方向とはなにかについて考えた。