ダム建設で水量が著しく減った川。コンクリートの護岸により人も動物も近づき難くなった川。利水を目的として川の多様な生産力を失わせてしまった川-。いま日本の河川の荒廃の現状を憂え、これまでの河川管理の方法に疑問を提起する。そして、「ダム建設の時代は終わった」とするアメリカの河川行政の転換に学び、環境アセスメントと住民参加による日本の河川行政のありかたを探る。