言葉を使わずに心と心で会話ができるテレパスの少女、心で物体を自由に操るテレキネシス能力をもつ少年-。弁護士デニスは、そうした並はずれた能力をもつ子供たちを探しだし未来に送りだしていた。恐るべき能力をひめた少年マロと弁護士の運命的な出会いを描く表題作「心の鏡」、傑作長篇『アルジャーノンに花束を』の原型でヒューゴー賞を受賞した中篇版「アルジャーノンに花束を」、人類のために難問を解決するべく作られた万能コンピュータ、エルモの引き起こす大騒動をユーモラスに描く初期の短篇「エルモにおまかせ」、不幸な境遇に育った少女ヴィーナと母ローダとの関係を描く「ママ人形」など、傑作短篇7篇を収録。