私たちはよく、死を目前にしてようやく生きることの意味や大切さがわかるようになるといいます。つまり死を見つめることによって初めて、生を知ることができるのです。ここに紹介するのは、末期ガンに冒されても平然と「日々是好日」の毎日をすごす荒金天倫老師と、医師として人々のしあわせを1日として願わない日のない医学者との対話です。そして、それを糸口として、健康な人、病いに苦しむ人、それぞれの心の持ち方の理想をさぐり、人生とは何か、という永遠の問いに対する答を見つけます。