庶民にとって、昭和とはどのような時代だったのか。希望にみちた未来を、秘めた初恋を語り合った友の戦死。青春を踏みにじられた朝鮮人元従軍慰安婦の慟哭。戦後のつかのまの明るさを経て訪れた豊かな社会の中での家庭崩壊の不安…。さまざまな想いをこめた証言は読む者の心を打つ。創刊50年記念論文入選作15篇に編者の序文を付す。