時の権力者によって歪められた史実。記録そのものの消失により闇に葬られた真実。歴史には、現代を生きる我々には解読しがたい謎が数多く存在する。本書は、歴史ミステリーに健筆を振るう著者が、藤原清衡、源義経、伊達政宗、徳川斉昭など、乱世を生きた18人のミステリーに焦点を当て、残された"史実"に見え隠れする男たちの実像を読みといた好著である。