東京農業大学の農学部農業経済学科は、1998年4月に国際情報学部食料環境経済学科に再編成される。この新しい学科の入門書として、同学科の教員がそれぞれ担当するカリキュラム体系に位置づけられている講義科目を念頭に分担執筆した。本書は、グローバルかつローカルなフード(食料)システムの視角から、川上である農業・農村、川中の農業関連資材産業・食品工業・食品卸売業、川下に位置する食品小売業や外食産業などが多様な連携を経て、最終消費者にわたるメカニズムを、経済的・社会的・文化的・環境的面からとらえ、入門的な理論と現状を解き明かす。