本書では、東洋医学のなかでも、中医学という中国伝統医学と、アーユルヴェーダというインド伝統医学を取り上げている。これらの医学は、薬や手技などのほかに、日々の生活に対しての処方箋を持ち、健康に生きていくための暮らし方を教えている。食養生とはそうしたなかで、食物の力を利用して体のなかのバランスをととのえ、健康を守る処方箋である。本書は、すべての人が賢く食材を選んでおいしく食べ、毎日の食事で健康管理ができる、そんな東洋医学流キッチンメディカルの実現を願って編集している。