子どもを持つ親が重い病気になった時、問題になるのが「子どもへの伝え方」です。伝えるにしても「どう伝えるのか」が悩みの種。今までとは違う生活が始まり、「子どものために何ができるのか」も考えなければなりません。そして何よりも心配なのが、子どもの心のケア。
本書は、ハーバード大学附属病院の“親が病気の時の子育て支援プログラム”で患者さんに渡されるガイドをもとにしています。今まで誰も教えてくれなかった、親の病気という家族の大問題にどう向き合えばよいかを、子どもへの告知、心のケア、暮らし方、お金のことについて具体的に教えてくれます。子どもの発達に合わせて対応できるように、年代別に書かれているので、そのまま自分の子をケアできるのが嬉しいところです。
「親が病気になっても、お子さんは健全に育ちますから安心してください」と随所に書かれているメッセージに、親も癒されます。これでもう、一人で悩まなくても大丈夫!