• 著者皆川博子
  • 出版社文藝春秋
  • ISBN9784167440077
  • 発行2000年8月

笑い姫

蘭之助は阿蘭陀通詞(通訳)であった父譲りの才がありながら、戯作で生計をたてる気ままな身の上。しかし、幼なじみの兄弟をのせた赦免船が江戸へ着いたことから、彼らを利用しようとする人々の争いに巻き込まれる。蘭之助を慕う軽業師小ぎん一座と共に、天保の海の果てへと流された彼らの見たものは…。江戸、長崎から南の海へ。運命か意志か、過去を背負った者たちの辿る数奇な航路。

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