萌えいづる草木が江戸に春の風情を漂わす頃、神保小路の尚武館道場に老中田沼意次の用人が現れる。稽古を見物したいというのだが、同道した武芸者を嗾けたことで、佐々木磐音は真剣での稽古をなすことに…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第三十二弾。
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