明治維新にはじまる文明開化の時代、西欧の文学に触れた人々の中から、新たな児童文学の作品がうみだされはじめ、児童読物の世界は一変した。上巻には、イソップ、グリム、アンデルセンの日本初紹介の作品をはじめ、巌谷小波「こがね丸」、竹久夢二「春坊」、小川未明「赤い船」、鈴木三重吉「デイモンとピシアス」など17篇を収める。