露骨な偏向報道が世界を駆けめぐっている。和平交渉が始まろうとすると、タイミングを計っていたかのように戦争当事者の一方だけを陥れる情報が、事実関係を確認しないまま大量に欧米メディアから流される。いずれの勢力も同様の残虐行為を行っていながら、戦争犯罪人として告訴されるのは一勢力だけだ。ジャーナリズムの原点に屹立する記者が、偏向報道の罪を改めて問い直す。