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  • 著者司馬遼太郎
  • 出版社文藝春秋
  • ISBN9784167105587
  • 発行1989年6月

ロシアについて / 北方の原形

ともかくも、日本とこの隣国は、交渉がはじまってわずか二百年ばかりのあいだに、作用と反作用がかさなりあい、累積しすぎた。国家にも心理学が適用できるとすれば(げんにできるが)、このふたつの国の関係ほど心理学的なものはない。つまりは、堅牢な理性とおだやかな国家儀礼・慣習だけでたがいをみることができる(たとえば、デンマークとスウェーデンの関係のようになる)には、よほどの歳月が必要かと思われる(あとがきより)。



おもに日露関係史の中から鮮やかなロシア像を抽出し、将来への道を模索した、読売文学賞随筆・紀行受賞の示唆に富む好著。



目次



ロシアの特異性について



シビル汗の壁



海のシベリア



雑談として1



カムチャッカの寒村の大砲



湖と高原の運命



雑談として2



雑談として3



雑談そして4



雑談として5



雑談として6



あとがき



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