何故、通産省は没落したか。近々20年足らずの間に産業政策が衰退した原因は何か。成功主義、高度成長教を社会的背景に、立身出世主義に沈滞した官僚社会。その病弊を具体的政策を例に赤裸々に明かす。石油ヤミ・カルテル事件、原子力政策の無責任、奇怪な日米半導体交渉、その実態を通じて政策不在とエリート官僚の退廃が浮かび上がる。