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  • 著者川邊克朗/著 川辺克朗/著
  • 出版社筑摩書房
  • ISBN9784480061676
  • 発行2004年0月

拉致はなぜ防げなかったのか : 日本警察の情報敗戦

「五人生存、有本恵子さんを含む八人死亡、不明一人」-二〇〇二年九月に北朝鮮側から初めて明かされた日本人拉致被害者についての安否情報は、警察関係者にとって最悪の結末だった。拉致問題を担当していた公安警察は、事件性に気づきながらも、なぜ被害者救済に消極的だったのか。警察に限らず、日本政府当局の"インテリジェンス=情報"軽視は、米国9・11テロ後の今日にまで、重大な問題を投げかけている。よど号問題、金大中拉致事件、大韓機撃墜事件などの背後にあった、日本と朝鮮半島を結ぶ複雑に絡み合った糸を解きほぐしつつ、テロ時代の安全保障を再検討する。

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