義務教育の目的は、賢い消費者を作ること。賢い消費者とは、テストでいい点をとる人でもなく、頭の回転が早い人でもない。自分の人生を自分でデザインできる人間のことなのだ。また、社会をよくするのも、まずは各々の消費者としての教養にかかっている。「道徳よりも損得を教えよ」から各教科の効果的な教え方まで。日本の教育問題の本質を鮮やかに示し、あわせて処方箋を提示する。