幼いころ夢中になった、忘れられない本がありますか?グリムの昔話、アンデルセン童話、長くつ下のピッピ…わくわくしながら、ときには涙を流しながら本の世界に浸った日々。子どもの心を惹きつけ、なだめ、成長させる本の秘密とは、いったい何なのか。本書にその答えがあります。国境を越えて広くヨーロッパ全体を視野におさめ、該博な知識と温かい語り口で、縦横に子どもの本の歴史と未来を論じた本書は、まさに児童文学論の古典的名著。上巻は、童謡・昔話、ロビンソン・クルーソー、アンデルセン、まんが、政治と子どもの本などをめぐって展開。