政財界中枢の汚職や脱税を追及する東京地検特捜部。「巨悪」をあばく検事集団の活躍はしばしば脚光を浴び、はなばなしく映る。しかし、内実は苦闘の連続で、組織は浮沈をくりかえしてきた。リクルート事件、ゼネコン汚職事件を密着取材した敏腕ジャーナリストが、戦後すぐの特捜部成立から現在にいたる足跡をヴィヴィッドに描く。