「私はシロウトである。私は彼らのようなクロウトの芸人にはなれない」。万歳。女相撲。浪花節。絵解き。トクダシ。…いずれも「芸しかやれない」「やらざるを得ない」クロウト雑芸者たちの世界。彼らに憧れ、歴訪しながら、芸人として彼らから差別され、あざ笑われる自分を感じる著者。1970年代、芸人・小沢昭一、四十にして惑う中でのフィールドノート。名著復活。