「戦後」とは何か?敗戦国が背負わなければならなかった「ねじれ」た国のあり方から、われわれはどのような可能性を受けとるべきなのか?自国の戦死者300万への弔いが先か、被侵略国の犠牲者2000万への謝罪が先か。発表後、大きな反響を巻き起こしたラディカルな議論の原点が、戦後60年経ったいま、ここに、文庫で蘇る。「靖国」問題や「政治と文学」について考えるための、この先の指針となる基本書。