ヨーロッパ中世の人びとの心的構造の核にあるものは何か。大宇宙と小宇宙という二つの宇宙のなかで生きていた中世人が、キリスト教の浸透による時空観念の一元化、死生観の転換によって、畏怖の対象であった職業を賎視の対象としてみるようになってゆく過程を考察。