明治維新後、新しい文明の激流の中にあって、これまでの彫刻の仕様が新しい方向に流れはじめた時代の生き様を刻んだ彫刻家・高村光雲。高村規の写真を中心とした本書は、その写真の美しさの中から見えて来る、日本の彫刻史そのものであり、なくてはならない光雲の作品集である。