一撃必殺の突き技、急所への当て身、余分な力をかけずに瞬時に相手を倒すくずし技、そしていまでは伝説とされている秘術・三年殺しなど、武道の技には一見不思議なものが数多く存在します。しかし、そこに現代科学の光をあてると、人間のからだの仕組みを徹底的にきわめつくした武道の知恵と合理性が見えてくるのです。武道のどこが科学なのか?バイオメカニクスと解剖生理学を中心に武道の技と秘伝を解きあかし、さらに「活法」とよばれる「からだを治す」武道、真剣斬りと古武器の秘密に迫ります。