NHKスペシャル「人体~神秘の巨大ネットワーク」書籍版第2巻。
今回、焦点をあてるのは、“脂肪と筋肉”。
ダイエットがうまくいかないのも、“メタボ”になると恐ろしい病気を引き起こすのも、「ただのアブラ」と思っていた体脂肪が発する“メッセージ”に原因があった!
あなたを病気から守る「脂肪と筋肉が交わす会話」とは?
そして、“骨”。
脳や体をいつまでも若々しく保ってくれる“秘密のメッセージ”が、なんとあなたの体を支える「骨」から全身に送られていた!カルシウムのかたまりに思える骨に秘められた、不思議なパワーを解き明かす。
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第2集では数百万人に1人と言われる脂肪萎縮症、
第3集ではこれまで症例が80例ほどしかない硬結性骨化症という、
いずれも難病の患者を軸にストーリーが紡がれていきます。
患者の体の中で何が起こっているのかを解明することで、
新しいメッセージ物質の存在やその役割が明らかになってきたのです。
難病に苦しむ人達の数少ないデータの蓄積が、
世界全体で6億人以上といわれる肥満や、
2億人以上といわれる骨粗しょう症を救うかもしれない。
その事実に、医学の決意の一端を垣間見た気がしました。
(「はじめに」より)