第1作『盤上の夜』、第2作『ヨハネスブルグの天使たち』が連続して直木賞候補となり、それぞれ日本SF大賞、同特別賞を受賞した驚異の新鋭が放つ、待望の第1長編 すべての精神疾患が管理下に置かれた近未来、それでも人々は死を求めた。 地球での職を追われた青年医師は、生まれ故郷の火星へ帰ってきた。かつて父親が勤務した、開拓地で唯一の精神病院へ赴任するが。精神医療とその歴史に挑む。