その力、使えばおのれが滅び、使わねば国が滅びよう。それが創石師ナイトゥルにかけられた呪い。人の感情から石を創る類稀な才をもつが故に、故国を滅ぼし家族を殺した憎い敵に仕えることになったナイトゥル。生きる気力をなくしていた彼は、言われるまま創石師の仕事をしていた。そんなある日、怪我人の傷から取り出した黒い水晶が、彼に見知らぬ国の幻を見せる。〈オーリエラントの魔道師〉シリーズで人気の著者が描く壮大な物語。
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