人の一生その誕生から死まで、さまざまな民俗儀礼にいろどられている。出産と命名、七五三、成人、結婚、厄年と年祝い、通夜と葬式。加えて現代では社会の高齢化にともない、あらためて"老いの習俗"が注目を集めている。時代をこえて、変容を重ねつつ今に伝えられる冠婚葬祭のなかに、日本人の人生観と霊魂観を探る。