流産や死産、やむをえない事情で、お腹に宿した子どもを産めなかった女性の悲しみは深い。自分を責め、他人に話すこともはばかり、一生癒えることのない心の傷を負う。しかし、短い時間でも、共に過ごした幸せな記憶はまた宝物でもある。悲しみを受け入れながら、また、その記憶とともに希望をもって歩き出してほしい。本書は、そのような著者の願いのもと、悲しみに寄り添い、癒しと希望を与える本である。