• Author山田廸生
  • Publisher中央公論新社
  • ISBN9784121014412
  • Publish Date1998年10月

船にみる日本人移民史 / 笠戸丸からクルーズ客船へ

明治初年に始まった海外移民は高度成長期まで続けられ、北米、南米、ハワイへの移民輸送は日本の海外定期航路の基盤となった。この間、国策と移民たちの意識は出稼ぎ渡航から家族移住へと変化し、船自体も性格が変わった。「人間を運ぶ貨物船」と言われた劣悪な船内環境は、衛生、居住性を重視した設計へと改善され、現在のクルーズ客船へと発展する。移民たちの夢と不安を乗せて航海した船と船内生活の変化を辿り、移民史の空白を埋める。

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