• Author広野卓
  • Publisher中央公論新社
  • ISBN9784121012395
  • Publish Date1995年4月

古代日本のミルクロード / 聖徳太子はチーズを食べたか

平城京長屋王邸跡と推定される地から出土した膨大な木簡のなかに、古代のミルク文化の存在を証明する「蘇」の字が読みとれるものがあった。この蘇こそ、今日のチーズである。渡来した人々により、大和朝時代、蘇は畿内を中心に広く伝播し、天皇家をはじめ貴族社会の重要な滋養源として欠かせないものだった。しかしなぜかその後の日本人の食生活から姿を消す乳製品に現代科学のメスを入れ、閉ざされていたミルク文化を照射する。

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