• Author小林宏一/編 瀬川至朗/編 谷川建司/編
  • Publisher東京電機大学出版局
  • LBRZq5mi2kaj9d
  • Publish Date2009年4月

ジャーナリズムは科学技術とどう向き合うか (2)

はじめに  科学技術ジャーナリストに求められるもの 養老孟司   科学への疑問   内なる動機が社会を変える   「崖登り」「塀の上」「政治」   情報は止まっている   違いのわからない人間   ジャーナリズムの客観性   「違う」と「同じ」   おわりに 第Ⅰ部 歴史的観点から  第1章 知の歴史とジャーナリズム 谷藤悦史   1.1 「新哲学運動」から学術ジャーナリズムの誕生へ   1.2 転換期の18世紀—拡大する知の集積と普及   1.3 19世紀における知とジャーナリズム   1.4 20世紀と大衆新聞の時代   1.5 20世紀と放送の時代そして競争   1.6 知の集積の変容とジャーナリズムの将来  第2章 科学技術の近代的編制について考える −51C論争を手がかりに− 小林宏一   2.1 「世界の脱魔術化過程」の帰結   2.2 51C論争から見えてくること   2.3 科学技術ジャーナリズムの課題   Column  第3章 急成長の50年,極論すれば「失敗に次ぐ失敗」だった −この教訓を次の50年に生かそう!− 柴田鉄治   3.1 科学報道元年は1957年,わずか50年の歴史   3.2 産みの親は原子力; 育ての親は宇宙開発   3.3 50年の足音は試行錯誤の連続,決して平坦ではなかった   3.4 「複眼」で見ることが足りなかった原子力報道   3.5 社会に警鐘を鳴らしそこねたサリドマイド禍・薬害エイズ・水俣病   3.6 企業・行政・学会がぐるになっての策謀が見抜けなかった水俣病報道   3.7 日本の臓器移植に31年間の空白を生んだ「和田・心臓移植の暴走」   3.8 「魚の焼け焦げに発がん性」報道の誤った波紋   3.9 解説者から批判者,監視者へ,そして決定に参画する当事者へ 第Ⅱ部 最前線の現場から  第4章 地方紙から世界を見る 飯島裕一   4.1 はじめに   4.2 信濃毎日新聞   4.3 なぜ科学記者に   4.4 科学報道の取り組み   4.5 チェルノブイリ取材   4.6 開かれた新聞づくりを模索   4.7 求められる高い志と情熱   追信  第5章 科学技術ジャーナリズムの現在 −日本とアラブ− Tarek Mohamed Alabyad・柴田鉄治・Wisam Salameh・桶田 敦・小林宏一・高橋真理子   5.1 基調講演   5.2 パネルディスカッション  第6章 「社会のなかの科学」を伝える −水問題と地域づくりの視点で− 佐藤年緒   6.1 世界とのつながり   6.2 科学が社会に活かされる条件とは   6.3 科学技術だけでは解決できない事例   6.4 科学と社会との関係を見て   6.5 科学に地域からの視点を   6.6 現場から発するジャーナリストに  第7章 危険領域に足を踏み入れる −チェルノブイリ・イラン・北朝鮮の科学事情− Richard Stone   7.1 はじめに   7.2 科学誌『Science』   7.3 報道する価値を判断する5つの基準   7.4 科学ジャーナリストの取材源   7.5 シベリア1—クローンマンモス   7.6 シベリア2—ヴィリュイスク脳脊髄炎   7.7 カザフスタン—セミパラチンスク核実験場   7.8 北朝鮮の科学事情    7.9 ウクライナ—チェルノブイリ原発   7.10 イランの科学事情   7.11 質疑応答  第8章 科学ジャーナリストはなぜ必要か −「発掘!あるある大事典Ⅱ」事件と科学リテラシー− 瀬川至朗   8.1 はじめに   8.2 ジェネラリストを重視するメディア企業   8.3 「狭義」と「広義」の科学ジャーナリスト   8.4 科学を軽んじた「発掘!あるある大事典Ⅱ」   8.5 科学ジャーナリストの強み   8.6 社会を見据えた「文脈力」   8.7 科学リテラシーは21世紀の教養 第Ⅲ部 新たな視点から  第9章 ブランゲ文庫を利用した占領期科学技術報道検証の可能性 山本武利・谷川建司   9.1 ブランゲ文庫とは   9.2 データベースの作成   9.3 データベースを利用した科学技術関連記事の検索   9.4 科学技術とデータベース  第10章 長崎市平和公園にまつわる言説の推移 −ブランゲ文庫の新聞記事分析− 漆原次郎   10.1 長崎「平和公園」   10.2 富豪所有の庭球場が「爆心地」に   10.3 当時の新聞記事を追う   10.4 飛行場につけられた「ATOMIC−Field」   10.5 多数のいのちを奪った「偉大」な「人気者」   10.6 アトムを受け入れた長崎と日本   10.7 活字の海に新たな知見を求めて  第11章 戦後サブカルチャー表象にみる科学技術への批判的視点 −鉄腕アトム,ウルトラマン,HAL9000− 森 達也   11.1 はじめに   11.2 「科学技術への批判的視点」を含む3つの事例   11.3 まとめ  第12章 ドキュメンタリーとジャーナリズム 森 達也   12.1 はじめに   12.2 映像と通信の歴史   12.3 メディアによる負の歴史   12.4 ドキュメンタリーはフェイクだった   12.5 公正中立,不偏不党をうたうメディア   12.6 ドキュメンタリーの定義   12.7 ジャーナリズムとメディアの問題と希望   12.8 サイエンスを意識する   12.9 質疑応答 第Ⅳ部 討論  第13章 理系白書シンポジウム「科学技術をどう伝えるか』−ジャーナリズムの可能性− パネリスト:元村有希子・松本俊博・湯本博文・横山広美・西村吉雄 司会:瀬川至朗   13.1 パネリスト講演   13.2 パネルディスカッション  第14章 検証!科学報道 −歴史的視点から未来を見据える− パネリスト:御代川貴久夫・斉田康隆・仲屋 淳・利田 敏・瀬川至朗 司会:谷川建司   14.1 はじめに   14.2 「科学(環境)情報のフィルタリング」   14.3 事例報告   14.4 論点整理:瀬川至朗   14.5 パネルディスカッション

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