コメの自由化という外圧を前に、日本の農業は生き残れるのか-。千葉県は印旛沼のほとり佐倉市で戦後一貫して農地改良にたずさわってきた著者は咋年春、跡取りのいない水田を集めて、後楽園球場の10倍ほどの水田を1人の専業農家に経営させる、コストのかからぬ日本の農業のあるべき姿に挑戦している。日本の農業革命にはこの兼坂方式しかないことを、体験と豊富な海外視察をふまえて提言する。