心筋梗塞、弁膜症、小児の複雑心奇形…。心臓外科の対象となる症例は多岐にわたる。日本でも新しい治療法として移植の道が拓かれようとしている今、アメリカで心臓移植手術を数多く手がけ、その可能性と限界をまのあたりにしてきた著者が、出会った医師や患者たちの話も交えて自らの体験を語り、真の医療のあるべき姿を問う。