半世紀にわたり、落日の清王朝を1人で支えた西太后(シータイホウ)が人生の幕を閉じようとするころ、張作霖(チャンヅオリン)や袁世凱(ユアンシイカイ)は着々と力を蓄えていた。死期を悟った西太后が考え抜いて出した結論は、自らの手で王朝を滅ぼすということだった。次の皇帝として指名したのは、わずか3歳の溥儀(プーイー)。その悲壮な決意を前に、春児(チュンル)は、そして光緒帝は――。(講談社文庫)
壮大なスケールで描かれる英雄たちの物語!
清朝を真に愛し、憂えた偉大なる西太后の生涯が、ゆっくりと幕を閉じようとする時、
新しい時代に向け、その力を存分に発揮し始めたのは張作霖や袁世凱であった。