絢爛豪華な狩野派全盛の世に、独自の静かなる絵で対抗した巨匠・長谷川等伯の到達点。筆を取るのは己を浄化し、救うため…。等伯たち一門とその周辺を描いた、読み応えのある重厚な評伝。〈受賞情報〉日経小説大賞(第2回)