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  • 著者吉本隆明
  • 出版社筑摩書房
  • ISBN9784480023766
  • 発行1990年1月

源実朝

中世期最大の詩人のひとりであり、学問と識見とで当代に数すくない実朝の心を訪れているのは、まるで支えのない奈落のうえに、一枚の布をおいて坐っているような境涯への覚醒であった。本書は、中世初期の特異な武家社会の統領の位置にすえられて、少年のうちからいやおうなくじぶんのの瞬間をおもい描かねばならなかった実朝の詩的思想をあきらかにした傑作批評。

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