大正から昭和初期、外国製品に対抗できる電気化学工業を興して「日本の柱」になろうと、その一生を捧げた男。果たして彼に「好き日」は訪れたのか…。仕事と生きがい、個人対国家を生涯のテーマとして追い続けた著者の円熟期を象徴する傑作。