アメリカでは野球は、他のスポーツでは考えられない洒落たやりとり、痛烈な皮肉、寸鉄人を刺す格言やユーモラスな言葉の飛び交う宝庫である。選手、監督、審判、球団社長からファン、新聞記者、さらには大統領も加わって、人間臭い個性豊かな数多くのエピソードが生み出され、それはアメリカの国民性そのものを表現している。本書はなかでもとっておきの挿話を取り上げ、ソフィスティケートされた野球の面白さを伝えてくれる。