ネイチャーライターとしての川端裕人の処女作ともいえる本書で、小説家・川端裕人の別の側面を見ることが出来る。商業捕鯨再開論者でもなく、反対論者でもない者が「たくさんのクジラに会いたい!」という動機で半年間の航海に旅立ったのだ。