大阪人特有の軽妙なユーモアと辛辣な警句に満たち洋画家・小出楢重(1887‐1931)の楽しいエッセイ集。谷崎潤一郎をして座談の名手と感嘆せしめた語り口が存分に発揮された46篇の随筆を精選し、愛妻宛ての「欧州からの手紙」をくわえた。自筆の挿絵を多数収録。