いかなる運命のいたずらか、授かった3人の息子はみな障害を持っていた。時に他者の無理解に泣きながらも、優しい父さんと3人の成長を喜び、手探りの子育てを続けるうちに、かつての「平凡な女の子」は、「非凡な母」へと成長した。事件の連続のような日常から、ユーモラスな筆致で宝石のような瞬間を掬い上げ、「障害は不幸のモトではない」ことを教えてくれる珠玉のエッセイ。