80年代初め、ヴァチカンは日本テレビの巨額の資金援助の下、システィーナ礼拝堂の壁画の修復に着手した。ミケランジェロによるこの世紀の傑作が500年の歳月を経て新たに蘇るのだ。この修復を契機に英国の芸術ジャーナリストである著者は、謎と神話に包まれたミケランジェロの実像を明らかにする。