中世ラテン語文学の二傑作、聖と俗を見事に描く『奇跡についての対話』と、中世のベストセラー『ローマ人行状記』から、ヘッセが珠玉の36編を編集。彼の言葉どおり、「感動的とも言えるほどの詩人のこまやかな心情」を通して、「最もすばらしく最も彩り豊かな映像」「失われた天国」が示されよう。