昨今、製造業のサービス業化が進んだり、モノを売るのではなくコトを売らなくてはいけない、などと言われている。さらに、顧客との関係性(リレーション)の強化も求められている。 これを受け、マーケティング理論でも、モノの販売にフォーカスした理論ではなく、サービス・マーケティングやリレーションシップ・マーケティングが注目されてきている。とりわけノルディック(北欧)学派の理論では、この2つを統合して扱うことができ、注目が高まっている。 その学派の第一人者であるグルンルースの論文集である本書は、研究書ではあるが話題のテーマを取り上げており、その理論は、研究者のみならず広く実務家にも貢献するであろう。