• 著者北小路健
  • 出版社立風書房
  • ISBN9784651700366
  • 発行1987年10月

一茶の日記

私が一茶にひかれるようになってからかなり歳月がたつ。関係書もずいぶん読みあさった。私は一茶という凡人の人間性にひかれた。くり返しくり返し日記を読みこむうちに遺産相続に賭けた彼のねばりとしたたかさが痛烈に胸に迫ってくるようになった。-彼は行ないすました俳聖でもなんでもない。六欲兼備の凡人だ。だから、そのいやらしさをもふくめて"凡人一茶"にひかれるのである。

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