知識や経験の異なる者同士をつなぐ"科学技術コミュニケーション"は、環境、人権、倫理などの問題に対して、人々が知恵を出し合い議論を重ね解決の糸口を見つける際に、重要な役割を担ってきている。本書は、理工系の学生や科学・技術の現場で働く人のために科学技術コミュニケーションの現状と展望をまとめた書である。第1部では、科学・技術の現場で必要とされているコミュニケーション能力を、第2部では、いま科学技術コミュニケーションが注目されている理由、第3部では、個人としての科学技術コミュニケーションへの関わり方を解説する。