もうふぶきの1月の夜、いじわるなまま母にいいつけられて、女の子はマツユキソウをさがしに、森に出かけました。こんな冬のさなかに、春の花が見つかるはずもありません。ところが森の中で、女の子は、ふしぎな12人の人びとに出会いました。そして、そこで-。12の月全部と、一度に出会った女の子の、この魅力的な物語りは、ボヘミアの民話を、サムエル・マルシャークが、再話したものです。